野矢茂樹「そっとページをめくる 読むことと考えること」
大学生の頃(だと思うが)、電子書籍なるものがこの世に登場した。
その頃、友人と「紙の本はこの世から消えてなくなるか」という論争をしたような気がする。
私は昔も今も断然紙派。
本屋さんが好きだし、本棚に並んでいる本を眺めていくのが好きだし、紙の手触りが好きだし、紙の本のほうが作者に対してきちんと向き合っている気
がする…、そういうわけでなんとなく紙の本が好き。(というか、仕事の資料もわざわざ印刷して読むしな…スクリーン上の文章を読めない、そういう残念な頭の構造なのかもしれない。)
野矢さん、会ったことはないけれど、どういうわけか非常に気になるおじ様である。
その人がどんな本を読まれて、どんなことを感じて、考えていらっしゃるのか非常に興味深く読ませていただきました。
あら、マンガなんてお読みになるんですね。私もマンガは好きです。よし、1つ共通点。でも、、、ウツミの心は病んでいるの…?文字通り、「病気」という意味でしょうか?私はウツミはどこにでもいる根暗な方の高校生だと思いました。2人の掛け合いだけでおもしろかったのに、なぜ作者はあんなラストを描いたのでしょうか。野矢先生は「あまりにも水際立ったラストシーン」と仰っている。よし、もう一度読み直そう…。
「土神(つちがみ)ときつね」もとっても良かった。小説は「相貌」に注目する。「相貌」とは、私たちによって意味づけられ、価値づけられたものごとのありかたである。「誰にとっての」相貌かが重要になる。うん、意識したことは全くなく、今まで小説の文脈、登場人物の感情を自分の感覚で、感情で勝手に捉えて、勝手に読んでいた気がする。
一時期、Fuluで海外ドラマばかり見ていて一気にアホになった。
本を読まなきゃ。