田中古代子という人を知っていますか
3歳の頃からとてもお世話になっている山田先生の旦那さん(も山田先生なのですが)が映画を作られたということで、水堂須佐能素戔嗚神社で行われた鑑賞会に招待して頂いた。
当初の目的はその後に予定されていた山田先生とのお茶会であったけれども、映画のテーマであった7才でこの世を去った夭逝の詩人「千鳥」の母親「田中古代子」さんに非常に興味を持った。
千鳥が生誕100年なので、もし生きていたら120歳くらいであろうか、鳥取県で初めて新聞記者となった女性だそうで、38歳の時に病気(と大量の睡眠薬)で亡くなったそうだ。
女であり、母であり…100年かそこらを超えて、この詩が私の胸に突き刺さる。
随想「二種の夢と私の存在」より
私は女だ、
家庭に於ける人の妻であり、幼児の母であり、
又老母には 一人娘であり、一人の弟には 一人の姉である。
けれども人妻に即せず、母親たるに傾かず、
尚又娘であり、姉であるに限られない処に、
それ以上の処に、私は自分の存在の価値を知りたいのだ。
~ 田中古代子 ~